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人と神仏をつなぐデザイン 平川義浩教授 最終講義

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昨日は僕が非常勤を勤めている神戸芸術工科大学の平川義浩教授が今年度で定年を迎えられるという事で、ちょうど僕が先週講義をした授業の大トリを勤められました。


大学には大きな講堂(というかホール)があって、そこでの講義を聞きに行きました。偉人の講義はなかなか聞けるものでは無いのでと思いちょうど急ぎの仕事が無かったのでいい天気の中大学まで行ってきました。


その日は川上元美客員教授師と平川義浩教授のドッキング講義という事でそれも楽しみでした。川上教授はイタリアのアンジェロ・マンジャロッティ氏のスタジオに在籍されていた方で、過去のワークを中心に色んなお話をお聴きしましたが、そのワークの量や幅はとても圧倒されるものでした。


また、今の時代ではなかなかできないような素材の事もお聴きしてとても感動しました。昨年秋にAXISギャラリーで行われた「三保谷硝子店—101年目の試作展」にも出展されていて、そっちの会場でもおお!っと思いました。


非常勤ですので、大学にいながらもなかなかそういった方と触れ合う機会はあまりありませんでしたが、とてもいい講義でした。


さて、その後に平川教授の講義があったのですが、平川教授はインテリアデザイナーで昨年もご自身がデザインされた「ニューミュンヘン」というビアレストランで一緒に食事をさせて頂いた事があって、これまでに何百店と設計されてきたすごい先生です。


そんな平川先生が実は熱心に研究されているもの。それは「賽銭箱」でした。最終講義の講義内容は店舗やインテリアや家具の事ではなく、「賽銭箱」のデザインについてご自身が集められたコレクションの中からいろんなものを見せて頂きました。


なによりそのコレクションを自分で名前を決めて分類されており、どう分類していいのかわからないと悩まれているところにも仕事(これは趣味だとも言えますが)の几帳面さやクオリティを感じさせるものでした。


講義はとても和やかで、楽しいものでした。それも先生の人柄によるものだという事も講義を聞きながらわかりました。自分の講義にも自分が出てしまっていると思うとすこし怖いですが、素直に何かをしっかり伝えられるような授業をこれから心がけたいです。


自分にまだまだ足りないもの。少し見えてきた気がします。


平川教授。川上教授。ありがとうございました。
by kairi-eguchi | 2010-01-21 11:30 | デザイン


大阪在住のプロダクトデザイナー江口海里が見た文化都市「オオサカ」、「ニッポン」そして「デザイン」


by kairi-eguchi

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