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DISCOVER THE UNKNOWNS

これまでで最も豊穣であった2013年が終わろうとしています。

今年は年始に自分に大きなチャレンジを課しました。それは人を雇用する事です。幸いにも素晴らしい人材に出会い、そのチャレンジは成功したかと思います。来年はそのチームメイトが今年以上に素晴らしい動きをしてくれることを願っています。改めて一人称を「僕ら」にします。チームですから(笑)

僕らは今年の秋に設立五年を終え、六年目を迎えました。独立当初はリーマンショックを余波を受け仕事もろくになく毎日朧気に過ごす日々でしたがそんな状態もいつしかなくなり、去年や今年は年末年始ギリギリまで仕事をする忙しくも幸せな日々が続いています。

目まぐるしくクリエーティブな事を行う僕らはチームになる事で、一つの大きなダイレクションを見つけなければなりませんでした。その事を一つの言葉にし、心にいつも胸打つステートメントにするべきだと考えました。それを考えるとき、改めて自分たちが何がしたかったのかを非常にプリミティブな状態にまで削ぐ事で見つけた事があります。

それは「未知を見つける」という事です。

人間には感動という感情があります。その感動とは未知の物語に強く共感を得た時に生まれます。では未知とはどこにあるのか。それは簡単には見つからない。イノベーティヴなアイデアかも知れないし、見る人を魅了するスタイリングかも知れない。また社会のシステムその物が全く新しければそれを体験する事で生まれる事だと思います。

僕らはそのまだ見ぬ「(あなたに対しての)未知を発見する仲間になりたい」という想いが一番根底にあると考えました。何か新しい事にチャレンジする事はとても怖く、避けたいことかもしれません。ですが僕らはそれを一緒に飛び込めるようなそんな組織になり、一緒に挑戦する事で社会に貢献し、お互いが伸びる関係を構築していく事が最も幸せだという結論に至りました。僕らは一つの言葉を「クリエーティブステートメント(創造の為の宣誓)」として掲げました。

以下本文。


[DISCOVER THE UNKNOWNS]
未知を発見する。

飽食の時代において多くの物事は、「革新的だが実現性の低い物」と「現実的だが新しさを感じる事ができないもの」の二つに分類されます。それは産業革命以後、生産体制が整えられ、多くの可能性が拡がった後、収束し落ち着いたのが現代の産業の形式だからだと思います。ですが物がなかった時代と、物に溢れている時代では、たとえ生産方法こそ同じでも与えるべき価値は変化するべきだと私たちは考えます。

文化的な暮らしを求めるとき、デザインは豊かさの源泉となります。カタチが変容するだけで与えられる多くの豊かさがあります。デザインを施すだけで世界が変わるような驚きを与える事ができます。その[未知なる価値(UNKNOWNS)]を[発見(DISCOVER)]するお手伝いを致します。

物質的価値(もの)はいつか失われますが、文化的価値(デザイン)は恒久的に存在し続けます。そしてその価値は世界共通の言語とも言えるでしょう。私たちは心の内側に響き、未来へ残り続けるデザインを探し続けます。

[DISCOVER THE UNKNOWNS]

In the over-saturated era, things can be classified into two, “innovative yet difficult to achieve” and “practical but not novel”. This is because after the industrial revolution, the production system is reformed, but due to the form of modern industry, after many possibilities have been expanded, it shrinked down ultimitally. We believe that the value to be given must be different even if the production method in the lack of material goods era and the saturated era is the same.

When pursuing cultural living, design becomes its richness source. A great deals of richness can be given with just transformation in shape. Through design, it is possible to create something that can surprise the world. It will be our pleasure to discover the unknown values with you.

Material will eventually lost its value (things), but cultural values (design) will continue to exist permanently and become the universal language for all. We will continue to resonate with people’s heart and discover timeless design that will persist in the future.

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[DISCOVER THE UNKNOWNS]

發掘未知
在飽和的時代裡,事物可劃分為「創新但實踐性低」與「實際卻不夠創新」兩種類型。由於產業革命之後,生產系統被重整,許多可能性被開發擴大後形成了現代產業這般平緩的型態。我們認為,在物質缺乏與飽和的時代裡, 即使生產方法一致,附帶的價值應有所不同。

追求文藝生活的時候,設計便是使它多采多姿的泉源。單單變換造型即能賦予事物豐富的面貌,讓人不自主的倍受感動。單純的透過設計也能夠創造出令世界驚嘆叫絕的事物。這般未知的價值(UNKNOWNS),我們樂意與您一起去發掘(DISCOVER)。

物質上的價值(事物)最終會消失,但文化的價值(設計)卻能永久留存,並成為世界共通的語言。持續擊響人們心中的共鳴,探索能在未來歷久彌新的設計。



これから出会う人々の想いが世界中へ届きますように。共に考えた素晴らしいアイデアが世界の人々とつながり拡がりますように。これから何か新しい事に挑戦したい方、僕らと一緒に飛び込みませんか?

皆様にとって来年も素晴らしい一年になりますように。


KAIRI EGUCHI DESIGN [DISCOVER THE UNKNOWNS]

江口海里 ENYA HOU
# by kairi-eguchi | 2013-12-25 23:21 | デザイン

ライン

直線は区切りである。

直線は境界である。

直線は空間に納める線である。

直線は効率である。

直線は簡素である。

人が柔らかい間には、直線は必要な時にだけ現れる。

直線は知的である。

直線は数学である。

ゆえに直線を扱うには公共心が必要である。自らの外側を整える線である。



円弧は円やかである。

円弧は繋ぐものである。

円弧は触れる線である。

円弧は一定の変化である。

円弧は簡素である。

物が硬い間には円弧は必要なだけ現れる。

円弧は始まりと終わりである。終わらなければ振り出しに戻り、円になる。

円弧は意識である。

円弧は国語である。

ゆえに円弧を扱うには物事の始まりと終わりを意識しなければならない。異なる事を端的に結ぶ線である。



曲線は個性である。

曲線は輪郭である。

曲線は関係性を描く線である。

曲線は複雑である。

曲線は自然界にある。

世の中の様々な事柄が複雑に絡み合っているうちは曲線は全てを解くまで描き続ける。

曲線は自由である。

曲線は社会である。

ゆえに曲線を扱うには優しくなければならない。自らの心の内を外に描く唯一の線である。



線には責任が伴う。
# by kairi-eguchi | 2013-11-15 19:03 | デザイン

あたりまえのハードル

あたりまえというのは何とも面白いものです。少しネガティブなイメージもあるのかも知れませんが、あたりまえという事柄は何かの基準を指示している物でありながらも、人によってその「さじ加減」が違う事に面白さがあります。

私は「あたりまえのハードル」が高い人は有能だと思います。学校も仕事も、誰かに言われるまでにする何かの「質」にその人が現れると思っています。一番簡単なのは仕事をする上で「言われなくてもやる事」がその人の本質だと思ってます。つまり言われるまでやらない人は質のない人なのではないかと。そしてその「言われなくてもやる事」に「あたりまえ」をつけると、「言われなくてもやるあたりまえの事」になります。あたりまえですね。

その「言われなくてもやるあたりまえの事」が誰にもできないレベルであれば、その人以外にその仕事に適任者はいない事になります。これは相当すごいことだと思います。それは報酬という形で還元されるんじゃないかと思います。

私はあまりお金の事は詳しくありませんし、デザインのブログには相応しくないのでできれば話したくありませんが報酬の条件というのがなんとなくあるなぁと思います。それは「その人にしかできない事×人が求める事」だと思います。

求められる事でそれが自分にしかできない事には当然高い報酬が支払われます。極論を言いますが、コンビニやファーストフードのアルバイトの時給が850円として、一流のプロ野球選手の年俸は三億円ともなります。単純にコンビニで3億円稼ごうと思うと37万時間以上働かなければなりません。それは不可能に近いし、それが能力の差だと思います。※その評価としてお金というのを挙げているわけで、たくさん稼ぐ人が有能だという事でもありません。あくまで社会的な評価の話です。

つまり何がいいたいのかというと、その人の能力が高ければ社会的に大きく認められるし、一流の「あたりまえ」は普通の人の「あたりまえ」のレベルをはるかに凌駕している部分があると思います。だから横に習うのではなく、上に習ってあたりまえを上げていく事が、その人の底を上げる事です。

きっとそれが「あたりまえのハードル」。誰かの為に言われるまでもなくした事が、相手にとっての期待値をはるかに超えた物があれば、そこに感動が生まれるというお話です。

もはやデザインに限ったお話ではないですね。日々の気づきの共有だと思ってもらえると幸いです。
# by kairi-eguchi | 2013-11-07 15:59 | デザイン


大阪在住のプロダクトデザイナー江口海里が見た文化都市「オオサカ」、「ニッポン」そして「デザイン」


by kairi-eguchi

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